とある女子大生の「流行」をめぐり、ネット上、特に掲示板サイト「2ちゃんねる」のユーザーが色めき立っています。
それは、「お疲れンゴ」――語尾に「ンゴ」をつけて会話するのがトレンドとか…
女子大生に人気 語尾「ンゴ」流行に…
出典;https://twitter.com/miss2013kyorits
掲示板では、「リアルで使うなよ」「パクられた」などの反応があがっています。
それは、10年近くも前に誕生した「ネット文化」だったからなのです。
このトレンドは、2017年8月24日放送のバラエティー「櫻井・有吉THE夜会」(TBS系)で紹介されたのでした。
この日、東京・千住でロケは行われました。
企画はゲストが若者の街を調査するというものです。
ゲストが女子大生に取材し、いまのブームを聞きます。
そこで飛び出したのが…
「語尾に『ンゴ』をつけて喋るのが流行っています」
この時、使用例として「お疲れンゴ」が上がりました。
実際、女子大生の利用者が多いSNS「インスタグラム」では、25日時点で「#ンゴ」が約2300件ヒット。
「夏先取ったぁンゴ」「盛れないンゴ」といった用例が確認できています。
他には…
「ガトーショコラ作ったンゴ」
「パンケーキおいしかったンゴ」
「(リンゴをかじる仕草をした自撮り写真とともに)ンゴ!!!!!」
どうやら、食関連の投稿に比較的用いられているようです。
使用シーンは特段決まっていない印象も受けますね。
実は、ネット用語と相性が良い若者言葉
出典;https://matome.naver.jp/odai/214407646295
「○○ンゴ」は、2ちゃんねる発祥のネットスラングです。
2008年、2ちゃんねるの掲示板「なんでも実況J(なんJ)」。
当時楽天に所属していたドミンゴ投手が、9回裏2点リードから登板するも、1アウトもとれずにサヨナラ弾を浴びたことから生まれたといいます。
主に…
「遅刻したンゴ」
「気力がないンゴ」
など、失態を犯した際や、思い通りにコトが進まない時に使用されることが多いのです。
「なんJ」発のネットスラングは数多くあり、掲示板の名前にちなみ「なんJ語」ともいうらしいです。
当のなんJ民たちはこの流行に
「たまらなく辛い気持ちになってくるンゴねぇ…」
「ワイらは最先端のJD(※女子大生)だった?」
と、なんだか複雑なようなのです。
それではなぜ、10年近くも前に誕生した「ネット文化」が、いま、女子大生の間で流行っているのでしょうか。
男性ファッション誌「men’s egg(メンズエッグ)」の元編集者・井上キャバ男氏が、近年のギャル語(若者言葉)をこう、分析しています。
「ネット掲示板が一般の高校生にも浸透し、2ちゃん用語への抵抗感も薄れている。だからリズム感の良いものや、パロディ色の強いネットスラングがあるとすぐに浸透する。」
続けて、
「ネットで長年使われている言葉を若い子が見て、それが新しい言葉だと思って使いだすため、古い2ちゃん用語が一周回って、あらためてギャル語として復活するケースがある」
ということらしいです。
ちなみに「マイナビ学生の窓口」が、大学生男女338人を対象にした調査(16年8月実施)をしました。
その結果、「なんJ語をリアルで使われると正直引いてしまいますか?」との質問に、「はい」が201人(59.5%)、「いいえ」が137人(40.5%)でした。
現代は、様々なところから様々な流行が生まれてきます。
年齢がいけばいくほど、付いていけないと思われます。
「○○ンゴ」言葉を連打されたら、ヤバいかも⁇