再少年将棋士の藤井聡太四段(14)が自身のデビュー以来の連勝記録を「17」に更新した。
本当の天才、再少年将棋し「藤井聡太」
12日、藤井聡太四段(14)は第67期王将戦一次予選3回戦で、84手奨励会時代の恩人・西川和宏六段(31)を破った。
デビュー17連勝、自身が伸ばしていた記録をさらに更新した。
まだ中学2年生の藤井は、2016年には「62年ぶりの再少年記録更新中学生棋士が誕生」と日本中のマスコミを賑わした。
それまでの記録保持者、加藤一二三より5か月早くプロとなり、62年ぶりに生まれた快挙である。
また、今年は、非公式戦ながら「羽生もやぶった中学生」と各種メディアも採りあげた。
最年少ながら藤井は、いろいろな話題を提供してくれている。
藤井の凄さは愛棋家にとどまらず、一般にも浸透してきていて、最近は将棋店にも親子連れで将棋を打ちにくる人たちも増えているという。
将棋界にとっては大変にありがたいことだろう。
どの世界でもそうだ。
きっかけを作ってくれた人間が話題になり業界を盛り上げてくれる人ほど、ありがたいものはない。
現時点では、将棋界にとっての藤井聡太はまさにそんな存在だ。
14歳で、すでに将棋界の諸先輩を数々打ち破り、藤井の天才ぶりはどこまで続くのか、楽しみである。
次戦は18日、第7期加古川青流戦で竹内雄悟(29)と対局する。
あの天才棋士も認める藤井聡太四段
羽生善治三冠(46)が新たな天才の力を認めた。
羽生自身も15歳2ヶ月でプロとなり、今まで、圧倒的に将棋界のタイトルを獲得し続けてきた。
将棋は知らなくとも棋士羽生を知っている人も多い。
まさしく天才棋士だ。
その羽生が、昨年の10月に藤井聡太四段(14)が史上最年少でプロ入りし、デビュー以来連勝し続けていることに「すごいことをやってのけた」
と評価し、コメントを残している。
「藤井さんが14歳2ヶ月で中学生棋士になったことは、私自身は、ものすごく価値のあることだと思っています。
終盤の勝ち方に切れ味の鋭さを感じます。
瞬間的にいい手がひらめく能力も優れているのでしょうね。
いつもほとんど完ぺきと言える内容の将棋をしているように思います。
アドバイスしてあげたい点が見つからなくて困ります(笑い)」
この時、羽生は、非公式戦だとしても藤井と対戦して負けることは、まだ知らない。
藤井聡太四段(14)、羽生善治三冠に勝利!
2017年4月23日、AbemaTV将棋チャンネルの対局企画、
「藤井聡太四段 炎の七番勝負~New Generation Story~ 」
藤井聡太四段(14)が7人の先輩プロ棋士対決する企画である。
最終局で羽生善治三冠王(46)と対戦し、111手で勝利した。
将棋界全体が度肝を抜かれた勝利だ。
勝利後の両者のコメント(出典:AbemaTIMES)
藤井聡太四段 「僕の立場で羽生先生と対局できるのはめったにない機会。ありがたいと同時に緊張もありました。羽生先生の将棋を見て、ここまで来た部分もありますし、勝ったのは特別な感慨があります」
羽生善治三冠 「今の時点でも非常に強いと思うが、ここからどのぐらい伸びていくか。すごい人が現れたなと思いました。今の藤井さんはかなり完成されているというか、しっかりしているので、私がプロに成り立ての時と全く違うところだと思います」
去年、藤井が史上最年少でプロ入りした時に「すごいことをやってのけた」
と羽生がコメントをしたが、今度は羽生自身が藤井に「すごいことをやってのけられた」と言うこととなった。
日将棋界を代表する天才棋士と天才中学生プロ棋士。
これから何度となく勝負は繰り返されるだろう。
ますます、目が離せない、楽しみな将棋界だ。