10年前の第78回オールスターゲームで、ある日本人選手が歴史に残る快挙を達成したことを、覚えていますか?
メジャーリーグオールスター史上初…
出典;https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/mlb/2017/07/10/_split_10/
そう、イチロー選手がやってのけたメジャーリーグで史上初のランニングホームランです。
今年も現地7月11日、メジャーリーグの第88回オールスターゲームがフロリダ州のマーリンズ・パークで開催されます。
ちょうど10年前というのもあって、思い出してしまいました。
2007年、当時シアトル・マリナーズに所属していたイチロー選手は、メジャー1年目から7年連続7度目のオールスターゲームに選出されていました。
オールスターゲームを迎えた段階で、イチロー選手はア・リーグ2位の打率.365をマークし、5月にア・リーグ新記録となる41連続盗塁成功を記録するなど、オールスターに選ばれるにふさわしい活躍を見せていました。
しかし、イチロー選手はランニングホームランを打つ前日までの、オールスターゲーム成績は、6試合で15打数3安打。
打率2割ジャストとパッとした結果を出せていなかったのです。
イチロー選手のようなスーパースターがオールスターゲームで結果を残せていない?
天才打者イチロー選手といえども、超一流選手の集まるオールスターゲームでは活躍できないのか……
いえいえ、やはりイチロー選手は違ったのです。
5回表のアメリカンの攻撃。
マウンドに立つのは、当時パドレスの長身投手クリス・ヤング。
ワンアウト・ランナー一塁という場面でした。
イチロー選手はヤングの投じた初球、89マイル(約143キロ)の内角低めのストレートを見事にライトに打ち返したのです。
打った瞬間はホームランかと思ったほどの当たりでした。
イチロー選手の打球はライトフェンス直撃となり打球は意外な方向に跳ね返り、ライトの守備だったケン・グリフィーも対応が遅れてしまいました。
その間にイチロー選手は自慢のスピードを生かし、一気にダイヤモンドを一周したのです。
これで、「オールスターゲーム史上初」ランニングランホームランの快挙達成です。
この年のオールスターゲームで、イチロー選手は日本人初のMVPに輝きました。
いつまでもイチロー選手は「伝説」の選手でいてほしいですね。
イチロー選手の哲学とは?
出典;https://gunosy.com/articles/Rz5WL
イチロー選手がサムスン電子の「準備の美学(Ichiro Suzuki: The Art of Preparation)」と題した動画を公開し、イチロー選手について特集を組んでいます。
この動画は、イチロー選手がこれまでどのようにして野球と向き合ってきたのか、その“哲学”をうかがい知ることが出来る内容となっています。
イチロー選手哲学その1 「努力」
「生まれつきの才能というのはこの世界でやるには必要だと思います」
「ただ、もう1つ重要なことは自分の中で限界が見えたときにもう少し頑張れたかどうか」。
「それを自分なりに重ねたきたという自負はあります」
イチロー選手哲学その2 「準備」
「準備をするというのは、その日一日が終わったときに、後悔しない。言い訳の材料を作らない」
「今は、昨日できなかったことが一番悔しい思い出として、残ってます」
イチロー選手哲学その3 「成功」
「僕が成功したかどうか、僕自身はわかりません」
「だから、僕はそもそも成功という概念が好きではないんですね」
「努力」・「準備」・「成功」
これが、イチロー選手の野球に対しての哲学なんですね。
またイチロー選手は野球は
「自分の限界を見極めることができる、唯一の手段だと思います」
と言っています。
イチロー選手の「限界」とは、どこなのでしょうか…
日本が生んだ野球界のスーパースター、イチロー選手。
まだまだ、記録を作り続けることでしょう。