『第68回 NHK紅白歌合戦』の平均視聴率が発表されました。歴代ワースト3位となる39.4%(第2部・後9時~ ビデオリサーチ調べ、関東地区)という結果となりましたがが、リアルタイム視聴者からの評価はすこぶる高いのです。それは、何といっても総合司会を務めた内村光良を称賛する声が集まったからでした。
内村は紅白に必要不可欠な”演者全体のファミリー感”をより強調!
出典;http://www.hochi.co.jp/entertainment/garticle.html?id=20180103-OHT1I50011
今年の『紅白』は前回2016年の様々な演出の反省を踏まえて、総合司会に桑子真帆アナウンサーと共に内村を起用しました。
そもそも同ポジションはNHKのアナウンサーが務めるのが毎年の通例です。
タレントの起用は、過去に1983年のタモリ、2005年のみのもんた、2015年の黒柳徹子しか例がなく、芸人としてはタモリ以来実に34年ぶりとなったのです。
そんな大抜擢に内村は
「全くの予想外の事でした。すごく緊張するだろうと思いましたが、貴重な機会なのでお受けしようかと。そして、紅白の総合司会とは一体どんな総合なのか、総合的に体感してみようと思います」
と意欲を見せていました。
内村といえば、視聴率が20%を超えることも多い『世界の果てまでイッテQ! 』(日本テレビ系)など多くのバラエティ番組でMC力を発揮しています。
後輩の面倒見も良く、“芸能界一優しい男”としても知られ、さまぁ~ず、くりぃむしちゅー、ネプチューン、有吉弘行など多くの後輩から慕われています。
さらに俳優としての一面を持つほか、アーティストとしても活動しています。
懐かしいですが、千秋、ウド鈴木とのユニット・ポケットビスケッツとして「YELLOW YELLOW HAPPY」「Red Angel」でミリオンヒットを飛ばし、1998年には『紅白』に出場経験もあります。
芸人のみならず、アーティストの心情も理解している内村が総合司会をするだけに、今回の『紅白』は “演者全体のファミリー感”が随所に見受けられました。
キャリアと人徳で演者を癒して場作り…
出典;http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/01/02/kiji/20180102s00041000071000c.html
トップバッターとして初登場のHey! Say! JUMPが「Come On A My House」を披露すると、内村は
「山田(涼介)、知念(侑李)、八乙女(光)は番組を10年近くやってますから感慨深くて」
と『スクール革命!』(日本テレビ系)で共演している3人の活躍に父親のように目を細めるのです。
続く、ボーカルグループ・Little Glee Monsterの「Jupiter」歌唱前に内村は
「『陸王』(TBS系)の一番いい時に『Jupiter』がかかる。泣いちゃうんだアレ」
と感激します。
台本があったとしても、本心で話しているのが伝わる内村の優しい口ぶりで、視聴者代表を体現するのです。
この辺の表現が視聴者に共感を与えるのでしょう。
その後も、
「俺からしたら姪っ子が遊びに来たようなもの。かわいいね」
と話して、ロックバンド・SHISHAMOの緊張をほぐす内村。
韓国のガールズグループ・TWICEには
「うちの娘は“TTポーズ”を毎日歌って踊ってます」
と声をかけ、歌手の三浦大知には
「うちの息子は『(仮面ライダー)エグゼイド』の『EXCITE』がかかったら、仮面ライダーのまねばかり」
と各歌手の楽曲と絡めた自分の家族の心温まる話も披露して、互いの“つながり”をアピールしてくれました。
『LIFE!』で共演して親交が深い、歌手で俳優の星野源からは
「内村さん、司会かっこいいです」
と励まされると、内村は星野について
「マルチすぎます。本も出してるし、俳優も音楽も素晴らしい」
とその才能を讃えるのです。
ツッコミが得意で知られる白組司会の嵐・二宮和也、2年連続のため安定感を見せた紅組司会の有村も、内村の“癒し効果”により、良いコンビネーションを披露していたといえるでしょう。
また特別出演である来年9月引退の歌手・安室奈美恵が14年ぶりの『紅白』で「Hero」を熱唱します。
すると内村は
「イモト! 安室ちゃん、やっぱり、かっこよかったよ!」
と絶叫‼
安室の大ファンであり、『イッテQ!』で南極にロケ中のお笑いタレントのイモトアヤコに感動を伝えた同シーンは今回の紅白の中でも名シーンに挙げるユーザーも多かったのです。
同じく特別出演で年越しライブのため横浜アリーナにいる桑田佳祐と中継でトークします。
実は内村は桑田とかねてから交流があり、『夢で逢えたら』(フジテレビ系)で共演。
桑田の代表曲の一つ「白い恋人達」のMVに内村が出演しています。
内村監督の映画『金メダル男』に桑田が「君への手紙」を提供するなど旧知の間柄なのです。
これだけの歌手とも関係性を築けているのも内村ならではのキャリアと“人徳”のたまものとしか、いいようがありません。
また、色々な情報、知識を交えながら、内村の思いやりのある人間性が溢れる総合司会だったといえるでしょう。
SNSでも打つ村の気遣いを激賞、次回の総合司会への声も…
出典;http://www.hochi.co.jp/entertainment/garticle.html?id=20171231-OHT1I50131
「欅坂とウッチャンコラボのやつ、ウッチャンが大丈夫?って聞いてるの見て泣きそうめっちゃ優しいやん」
「欅のコラボで内村さんが大丈夫?って声かけをしていて、気遣いの出来る優しい人なんだなぁと思いほっこりしたなぁ」
など絶賛されています。
アーティストとの連携が取れた司会ぶりには
「今年の紅白はウッチャンのファミリー感が強い。人徳かな。ウッチャンを総合司会に据えたのは大正解だったかもね」
「ウッチャン、紅白司会うまかったなー。流石だったから、また、来年もウッチャンがいいなー」
と、継続を望む声も多数見受けられたのでした。
一時はその存続意義に疑問符も投げかけられていた『紅白歌合戦』でしたが、今回の内村の総合司会起用は起死回生のブッキングであり、次回以降への光明を見出したことは間違いないでしょう。
まさにその名の通りに、名だたるアーティストたちを明るい「光」で照らして「良」しとした内村。
今後は『紅白』が『LIFE!』ならぬ“ライフワーク!”となるかもしれないですね。